ヴェルサイユの親善茶会

 

F8
バカラの藍被せボールを水指に見立てて

 


ヴェルサイユにある名門ホテル「トリアノン・パレス」での親善茶会です。トリアノン旗を中央に、フランスのトリコロール旗と日の丸が澄み渡った青空にひるがえります。庭に面した大理石のテラスに、立礼の御園棚をしつらえ、ゴブラン織りの衝立に着物と帯をかけて水屋を隠し、正面の白壁に藍染めの短冊を五本かけ、中央の短冊にヴェルサイユの真っ赤なバラを一輪飾りました。
 
 

 

 御園棚の上で陽光に水面をきらめかせいろきているのはバカラの深い藍色の色被せボール。前日バカラの本店を訪問したおりにご好意に甘えて拝借し、水指としたものです。 

  三時オープンのところ三十分前にはホテルの廊下にあふれんばかりの人が集まり、椅子席はたちまち満席になりました。みなさまの質問に答えながら六時半までお茶のおもてなしをつづけましたが、たくさんのお客様の中には、二つ星レストラン、「トロワ・マルシェ」のシェフとソムリエの姿もありました。
 
  シェフのヴィエ氏は復刻宮廷料理の達人として知られておりますが、お茶をシャーベットに便ってみたいとコメントされました。まず香りを聞き、一口ふくんで舌で昧わいさらに羊羹の甘みを舌にのせる・・まさにワインと同じ方法で一腕のお茶を味わわれたソムリエは、ワインに勝るとも劣らぬ昧、楽しみと評されたことが、現地の新聞で報道されました。
F9
19世紀マイセンンのチュリーンを水指に
F10
トリアノン・パレスのテラスで親善茶会

 

「最近のことへ戻る