「日本の旧家」出版に参画しました。かつて英国の旧家の人々を取材したことがあります。年代物の家、屋敷をはじめ分厚くて、重くて、丈夫一式、頑強無比の調度品はどれもが歴史を刻んでおり生活態度がみな質素だったのも印象的でした。
食材をはじめモノをたいせつにしている人々でした。ロンドンのロスチャイルドさんの服の袖にはツギがあてがってましたね。
ある家の絨毯は修復跡が新たな文様になってました。つまり「もったいない」精神なのです。
「日本の旧家」の人々もおなじように「平凡で普通」に生きることをひとつの美として高めておりました。とくに食材の「もったいない」精神には思わず膝をうちたくなりました。
あるお宅では野菜くずがほとんど出ないほど活用、魚の骨にいたっては2度揚げして肴にしておりました。
「暇だから出来るのよ。」との声が聞こえそうですが………
質素な美に生きる人々の生活──ベットのシーツの皺さえ美しく仕上がっているようですね。