一日5回ほど首に激痛がはしっていたころ。
こうやって、ただ一点を見つめることがよくありました。
ポチ、頑張れ、頑張れ、頑張れとなんども,なんども心のなかで叫んでいました。

1999年3月撮影。15歳。

 

 獣医さんからレントゲン写真を見せられ、説明を受けてショックでした。
グロテスクな画像を公開して申し訳ありませんが、ポチのことを徹底的に知り尽くしたいという感情でもあります。敢えて画像を大きくしました。ポチは、愛玩という範疇をこえた対象なのです。現在は手術を受けることなく、「変形性脊椎症」の障害もなく元気です。
治療はとくにせず、「コンドロイチン錠」を一日2個を与えていました。

 近所の獣医さんに往診していただきましたが、やはり多くの獣医さんの意見を聞きたいのも正直なところです
そんななか、岡田動物病院の「電脳動物病院」に出会いました。
とても親切でした。
 
以下は公表の許諾を得た岡田先生のからの心あたたまるメイルです。

 

 

From: 岡田亮次 <fi7r-okd@asahi-net.or.jp>
To: "'asaoka@jpmuseum.com'" <asaoka@jpmuseum.com>
Subject: RE: 変形性脊椎症
Date: Sun, 14 Mar 1999 12:48:15 +0900

MIME-Version: 1.0

 

はじめまして。

ご心配なことですね
変形性脊椎症は椎骨の関節の部位に微少な骨折などが起き、
小さなこぶか出っ張りのように骨が増生して起きる、変形性関節症の一種です。
専門書を紐解くと、変形性脊椎症は多くの場合症状を呈さないと書かれています。
運動後にびっこや痛みが表れることがあるものの、
麻痺などを示す場合は他に原因があることがほとんどであるとされています。
しかし変形性脊椎症は椎間板ヘルニアを伴うことがあって、
この場合は麻痺もあり得るそうです。
また増殖した骨が脊髄の神経根を圧迫すると、
痛みやしびれの原因になるでしょう。
変形性脊椎症は高齢犬にはほとんどの例に認められるので、
今あなたの犬が示している症状は、
必ずしも変形性脊椎症だけが原因とは言えないかもしれません。
治療は今お受けになっているように、
痛みが主症状の場合まずは内科療法で症状の緩和を図ります。
麻痺や耐えがたい痛みあるいは歩行障害を伴う場合は、
外科的治療の対象となります。
学生の頃外科の先生に、腰の曲がったお年寄りが変形性脊椎症の一つの例だと教わりました。とすれば例えそれが酷い変形を伴うものだとしても、生活に支障がないものであるならば、積極的な外科的治療は行わないのか、と思った記憶があります。
何れにせよ年齢を考えると治療の選択の幅は狭いことと思いますが、決めるのは飼い主の方です。
犬自身そしてそれを世話する飼い主に取り、一番負担と苦痛の少ない方法を探すべきでしょう。主治医の先生とよくお話をなさって、最良の方法をお探し下さい。

散歩の後調子が良いようであるのなら、散歩をしてはならない理由はないと思います。
大事を取るより、良いと思われることは試してみる、そうした姿勢は大事にするべきです。

 

岡田動物病院

From: AP-NET@asahi-net.or.jp

岡田動物病院

 


オヤジさまからのプレゼントだよ。


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