LA FERMETTE MARBEUF 1900
ラ・フェルメット・マルブフ 1900

5 Rue Marbeuf 75008 PARIS TEL 01 53 23 08 00

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大人の雰囲気たっぷりのラ・フェルメット・マルブフ1900。
夜にはぜひとも着飾って訪れたい

 

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無駄口の少ないメートル・ドテル。はじめは愛想のないようにも思えたけれど、話をするうちにだんだん親しみが沸いてきた。レストランのメートル・ドテルとは本来こんな感じなのかも

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ここではゆったりと過ごすことができる

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メインダイニングの隅には、古びたボトルやアンティークのグラスがショーケースに飾られていた

 「このダイニングは、歴史的建造物に指定されております。」
 メートル・ドテルに案内されたのは、ため息がでるほど美しいアールヌーヴォー調のメインダイニング。ここはレ・フレール・ブランのなかで唯一レストランと名乗るラ・フェルメット・マルブフ1900。本格的なフランス料理とその美しい内装から、国内外のガイドブックで必ず紹介されるくらい有名な店である。
 「1978年に部屋を増やすため仕切り壁を壊したところ、その向こうから、この美しい空間が現れたのです。発見された当時、誰もが目を疑いました。」
 柔らかな緑色のステンドグラスと、美しい曲線の鋳鉄、ミュシャ風の絵が描かれたセラミックが見事に調和したこのダイニングは、1898年にふたりの若い装飾家によって造られたものだという。本来ミュシャ風の絵は4枚あり、春夏秋冬を表現していたのだが、残念なことに現在は夏の絵が残るのみである。

 この店の周辺は高級ブランド店が軒を連ねるスノッブな場所。シャンゼリゼ、ジョルジュ・サンク、モンテーニュの3本の通りで囲まれた "黄金の三角地帯Triangle d'Or" と呼ばれる、パリで最も華やかな場所である。店の雰囲気もスタッフも、賑やかなブラッスリーに比べるとやや気取った様子だった。
 美しい内装に見とれていると、すっきりと上品にまとめた服装の紳士が、これまた品の良さそうな美しい女性を連れて入店してきた。これから昼のサービスが始まるようだ。我々はパリ滞在最終日にディナーの予約を入れ、ここで取材を終えることにした。  

 

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長い間閉ざされていた1900年の間 La Salle en 1900。
歴史的建造物に指定されているため、
国の許可がないと手を加えることができない

 

pc1005 ブラッスリーの扉へ戻る pc1005

 

Kazarikei

 
merci

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