Chateau  Chalons
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JURA
ジュラはブルゴーニュ地方の東、スイスに隣接する山岳地。

ジュラはブルゴーニュ地方の東、スイスに隣接する山岳地。フランスのワイン生産 地のなかでは規模が小さく、ブドウ畑もほぼ南北に八十キロ、東西に六〜十キロとごく狭い地域に限定される。その栽培面積はボルドーの五十分の一に過ぎないのだ。そんなこともあって、ジュラワインをよく知る人は少ない。が、ジュラ地方が産出するヴァン・ジョンヌ(イエローワイン)の代表格であるシャトー・シャロンは、かつて“グルメのプリンス”と称されたキュルノンスキーという人物が白ワインのベスト5に数えられる名品と讃えたもの。シェリー酒を想起させる並はずれて豊かで独特な香りに、誰もが驚かされる逸品である。

WINE
ジュラ地方が産出するヴァン・ジョンヌ(イエローワイン)の数々。
Chateau  Chalons

ヴァン・ジョンヌにはサバニャン種の白ブドウだけを使うのが原則で、醸造法も細 かく規定されている。ワインの熟成期間は最低六年三ヶ月が必要とされ、しかも熟成は樫の木樽の中で行わなければいけないというものだ。また、この方法で熟成させると、樫の木樽は機密性が低いため、長い熟成期間中にワインは少しずつ蒸発していくのだが、ヴァン・ジョンヌには一度たりとも“継ぎ足し”をしてはならないという鉄則もある。通常のワイン造りでは、しばしば蒸発分を補い、樽内におけるワインと空気の接触を最小限にとどめて酸化を防ぐもの。ヴァン・ジョンヌの醸造法だと、ワインが空気に触れ、酸化して酢になってしまうのではないだろうか。

「ワインの中の酵母が表面に膜を形成し、酸化を防いでくれるのです。ヴァン・ジョ ンヌ独特の味や香りは、この酵母膜に由来します。ただ、この醸造法には常に、大きなリスクが伴います。すべての樽の中で酵母膜が形成されるとは限らないし、熟成を終える六年目ごろには全体の三十パーセントもの容量が蒸発によって失われるのです 」
  ベルテ・ボンデ氏
ベルテ・ボンデ氏は、三十歳のときにシャトー・シャロン村にやってきた。

ベルテ・ボンデ氏   こう説明してくれたベルテ・ボンデ氏は、十四年前、農業学の博士課程を終えた三 十歳のときに、シャトー・シャロン村にやって来た。「ヴァン・ジョンヌならシャトーシャロン村」と言われるこの地で、一度飲んだら忘れることのできない強烈で芳醇なヴァン・ジョンヌを自らの手で造り出したいと思ったからだ。彼のブドウ畑はいまでは、二ヘクタールから九ヘクタールにまで拡大されている。

ところで、シャトー・シャロンは村名だが、同時にヴァン・ジョンヌのみに適用さ れるフランスワインの最高の格付け、AOC(原産地管理呼称ワイン)の名でもある。その名を名乗るにふさわしいブドウ畑の面積は、わずか八十九ヘクタール。シャトー・シャロンがいかに特別のワインであるかがわかるだろう。
「その黄金色の輝きは、百年を経ても褪せることはないでしょう」とベルテ・ボンデ氏。

「一九九〇年は素晴らしい年でした。“世紀のワイン”ができましたから。その黄金 色の輝きは、百年を経ても褪せることはないでしょう。クルミや胡椒、ナツメグ、カレーなどが複雑に入り交じった香り。口に含んだとたんにパッと広がるアタックの強さは、造った私自身、想像を超えるものでした」

ボンデ氏の世紀のヴァン・ジョンヌは、幻のワインリストに加えてもいいかもしれない。


強烈で芳醇なヴァン・ジョンヌはここで買おう。



Castellane   Pere&fils
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