個性的なシャンパンがあふれるシャンパーニュ地方ならではの贅沢。それは、食前 酒に始まり、前菜、メイン、デザートまで、すべてのコース料理をシャンパンとともに味わえることである。ホテルレストランを訪れると、おそらく誰もが「豪華」と称してもいいほどの豊富なシャンパンリストに息をのむことだろう。リストを眺めるだけでもう、心地よい酔いを感じるほどだ。
スターシャンパンから地元の小さな醸造所のシャンパンまで、シャンパーニュのホ テルレストランが料理とともに供するシャンパンは、ほかの地方からやって来たフランス人でさえも、感動するという。 |
チェックインしたらこのサロンで シャンパーニュを頂きたい。 |
客室のバルコンの延長にワイン畑が広がっていた。 |
二二〇種類のシャンパンを取り揃える ランスの由緒あるホテルレストラン ランスの山の端、エペルネ市街を一望する高台に、ロワイヤル・シャンパーニュと いうホテルレストランがある。この名前は、ホテルが宿駅であったころ、一七八八年にロワイヤル・シャンパーニュ騎兵隊がここに泊まり、宿の主人もまじえて、シャンパンを片手に夜更けまで大宴会が続いたというエピソードに由来する。また一九八三年には、英国女王陛下を迎える光栄に浴するなど、いまでは由緒あるホテルとして揺るぎない地位を確立している。もちろん、レストランも同様に評価が高い。レストランディレクター兼シェフを務めるアラン・ギシャウア氏はレストランで扱うシャンパンについて、こんなふうに語る。 「毎週、生産者から四〜五本のシャンパンの売り込みがあります。ソムリエと試飲し 、品質はもちろん、ワインリストのバラエティの豊富さにつながるかどうかを基準に、選んでいます。本当に優れた味わいのものなら、年間生産一万本の小規模な生産者のものでも迷わず、リストに加えることにしています」 |
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こうして取り揃えられたシャンパンは現在、なんと二二〇種類! 料理に合う銘柄 を、ソムリエのヘルヴェ・チェリー氏が自在に選んでくれる。私たちがなかでも感動したのは、彼がデザートに合わせて選んだ「シャルリエ&フィス プレステージ ロゼブリュット」だ。これはセニエという方法(赤ブドウの果皮を入れたまま醸造し、果汁が少し色づいたところで取り除く)で製造されたロゼシャンパンで、使われているブドウはピノノワールだけ。グリヨットスリーズの香りが高く、その香りの余韻が長く残る絶品だ。フランボワーズとバニラ風味のクリームを、カリッと焼いたパイ生地で挟んだデザートの、軽く爽やかな味わいととてもよくマッチするシャンパンだった。 |
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