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嬬恋村 文化祭 見学記

 嬬恋村教育委員会から文化祭のご案内を頂き、11月2日、3日の両日、見学をさせて頂きました。絵画、書道、生け花、写真、手芸、焼き物、木工、鉢植えなどいずれも丹精込められた作品の数々が展示され、お茶の席、アクセサリー制作の実演もあり、多くの村民の方々がそれぞれ主役になって、お祭りを盛り上げていました。

子供たち

 姉妹提携の千代田区からは、ジュエリーや木工美術品が出品され、また同時開催の運動会の選手として、或いは子供達のための手芸教室など、さまざまなふれ合いを楽しんでおられる様子でした。
 浅間山の天明大噴火にまつわる絵図と、シナ織りの作品の数々の展示は強く印象に残りました。天明3年5月の噴煙から、火山弾、そしてついに8月、天を突く溶岩の爆発的な噴出に至るまでの絵図は往時の村人の味わった恐怖を改めて感じさせます。また北麓で発生した泥流と火砕流が吾妻川流域住民1,500余人を巻き込み、遠く渋川まで押し出してゆく様も残され、懇切な解説を興味深く聞かせて頂きました。

浅間の噴火
シナ織り

 
 シナの木の表皮から取り出した繊維で織り上げられたシナ織りは、村での技の伝承が一旦途絶えた後、復活の取り組みで蘇った幻の織物とのことです。技術の復活に注がれた情熱に敬服の念を抱きつつ、薄褐色のどこか懐かしい風合いの作品群を鑑賞させて頂きました。

 嬬恋村アマチュア無線クラブのコーナーでは、幹事役の干川さんやクラブメンバー諸氏と歓談し、嬬恋村開村120周年記念アマチュア無線交信証を作り、嬬恋村のPRに一役買うプランに皆さんの賛同を頂きました。同好の方々との話は尽きないのが常で、例に漏れず私も長居をしてしまいましたが、皆さんと再会を約し、会場を後にしました。

無線仲間

 今回初めての村の文化祭見学。村中みんなが参加して盛り上がる、そんな雰囲気を私も存分に楽しませて頂きました。

写真と文・竹林忠夫 (虹の街)

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