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  5月27日はポチ殿の三回忌。18歳ちかくまで生きたので大往生だね。近所のジロもクロも長寿だったようだ。人間サマもワン公たちも長生きにになったもんだ。

 最上寺の住職が畜生類のためのダイバ品をあげてくれた。といっても送られてきたビデオが流れるだけだったけど‥‥‥
 
  オヤジさまが「遺影に向かってお座りっっ」って大声だしていたけど、悪いけどオイラの関心はお供物だけだった。果物も添えた点心が美味そうだった。
  生きている時に腹いっぱい喰うことが成仏に繋がる、とオイラは確信している。

  なに、人間サマだって同じでしょ。合掌するんだったら、生きているうちに心で合掌し供養すべきだよ。成仏って、まことに都合のいい発想だね。もしかして、合掌ってじつは自分に対してなのかな‥‥‥。オヤジさまがボソッと言っていたけど、最近会ったこともない人の葬儀案内が知人からくるらしい。確かに冠婚葬祭って儀式は人間関係を円滑にするようだ。特に葬儀って死者に合掌するのではなく、遠路はるばる遺族に「挨拶」に出向くことに意味があるうだろうね、自分のために。

 

 端午の節句に小太郎が遊びにきた。彼はオイラと同じ年の友だち。じつは今回、事件があったんだ。オヤジさまたちがおしゃべりに夢中になっていて、その間に小太郎がいなくなっちゃった。玄関を少し開けていたので、そこから出たらしい。
  集合玄関の自動ドアはオイラの体重(10キロ)では開かないが、体重17キロもある彼だから開いちゃったのだ。みなで公園など探したが、20分くらいして向かいのビルから出てきたのをオヤジさまが発見したという顛末。
  ちょっとした旅気分だったのかな。

 みなが帰ったあと、疲れはてちゃって枕を抱いてしばらく横になっていた。写真右のお兄ちゃんも兜をかぶって昼寝かな。この人形はドイツの尼僧、M.I.フンメルのフンメル・ドールなんだって。

 

 

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「ハリー姫」
「Jiro & Kuro」

友達です。
ボクにまけず、みな、いいご主人サマ持ちです。
遊びに行ってくださいね。



オヤジさまからのプレゼントだよ。


表紙

夏休みのポチ
 
闘病のポチ

絶頂期のポチ

冬休みのポチ
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