陽気がポカポカの連休がはじまったころ、オヤジさまが知らないワン公を連れてきた。 |
最初、彼はボクとの小競り合いを心配されて、オヤジさまの部屋に隔離されていたが、すぐに慣れちまった。そのかわり、しばし、ボクの自由は奪われてしまったわけ。でも、ものの数分でお互い友達になったね。もう、百年の恋のつき合いのごとくだ。彼はオスで5歳くらいだろうか。仮の名前でオヤジさまたちは、「ラヴ」と呼んでいた。 |
麹町署に迷子犬の届け出をしたが、とくにその旨の連絡はないようで、もし棄てられたのならどうしよう。でもどうやらオヤジさまたちは、「ラヴ」を飼うことに決めているらしい。ボクも年だし、そう、お世継ぎ問題もあるしね。ウチに来て3日目、四谷の知人から電話があって、迷子犬を告知した張り紙を見たとのこと。ミニチュア・シュナウザーとはっきりと書いてあったらしい。オヤジさまはすぐ、「ラヴ」のご主人に電話したわけだ。10分後、自転車にのってご主人が我が家の前にに着いた。 |
mailto
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