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 函館のお爺ちゃんの13回忌でオヤジさまが故郷へ戻った。函館といえばイカソーメン、ウニ、ホタテ、ホッキ、ニシン、シャケ、ホッケ、イクラだが、それより気になるのが老犬レオ(推定16歳)だ。路上に棄てられていた子犬のレオを拾って育てたのがオヤジさまの兄上だった。オイラの旅物語にも登場予定だったが、今年のある日、忽然と姿を消した。
 
  写真でも分かるように、変形性骨関節症で両足を治療中だったとのこと。歩くのもやっとの状態で、いったいレオはどこに行ったのだろうか。
  実家から半径1キロほどの物陰を探したり保健所や最寄りの役所、交番などにも届けたが、何も手がかりなし。レオ、レオはどこなの。


包帯が痛々しい晩年のレオ‥‥‥

 
 
死に場所を求めるとはサムライだけの美学ではなく、ワン公だって同じかもしれない。カラスなんかもそうらしい。確かに彼らの死骸は見たことないな。人間をふくめ動物全体の習性とも聞く。
 でもオイラ、ちょっとだけ思ったんだけど、どこかの家でひっそりと飼われてるんじゃないかなって。

 温厚なレオだったら、誰からも好かれるし一人暮らしの淋しがり屋の老人と一緒だったりして。「白い犬のワルツ」って小説あったけど、あんなかんじかな。
  もしそうだとしたら、それはそれで幸せだが‥‥‥

レオを探して歩いたものの、ついカメラを向けてしまうオヤジさま。



3回忌ではなく、4周年でした。


 2代目ポチ殿の4周年の命日は地味だったな。遺影の前のお供え物はクッキーが一枚だけ。3回忌なんか、10品は盛られていたけどね。こうやって、ポチも記憶の彼方へいっちゃうのだろうか。そしてオイラも。オヤジさまたち、最近はフレンチブルの話をしてるけど、オイラの次を考えてるんだろうか。
  かろうじて遺影が記憶を強引に留めているんだろうか。



「ハリー姫」
「Jiro & Kuro」

友達です。
ボクにまけず、みな、いいご主人サマ持ちです。
遊びに行ってくださいね


オヤジさまからのプレゼントだよ。

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