贅沢な晩餐でした。所は神田明神下「左々舎」。名付けて第一回「レアウイスキーの会」。会員は発会と同時に決まった名誉会員2名に茶坊主役の僕です。会の細則はまだ決まっていませんが、飲兵衛なら飛び入り参加歓迎というのが名誉会員の意向のようです。
ラフロイグ30年になんとチェイサーがポメリー、「左々舎」の親爺様の腕も酒たちに負けてはいない。厳選されたフグとタイの刺身、焼き物などの料理がさらに盛り上げてくれました。はじめて呑んだラフロイグ30年は稲富孝一博士が表現されるようなバニラの香りが鼻孔をおおいました。ウイスキーにバニラ香とは感動の極みでした。で、「今月の特集」は以前取材した名門クラガンモア蒸留所です。

お花見は数回愉しみました。今年は風もあったせいか、桜花が一枚、2枚と絵付師のK氏から戴いたぐい呑みに遊びにきます。例によってネギは稲荷寿司を虎視眈々と狙っていました。

ヨーロッパ陶磁器の中国語翻訳シリーズの3冊目が刷り上がりました。今回は北欧編です。今、巷を騒乱している反日運動は政体としての中国の問題でしょうが、僕は中国の国体(民族のDNA───具体的には玄奘、孔子、鑑真、そう白色磁器を生んだ風土)とおつき合いしております。
ほとんどの人々が人民服をこぞって着用していた20年以上前に中国各地を何度も訪れていましたが、みな親日でした。人々は学校で教わらなくても、「世界史」をしっかり身につけているように思いました。アジア、アフリカ、南米の歴史を語るとき、忘れてはいけないのは「世界史」との関わりと思います。
5月17日はポチの三回忌。たかがワン公の死ですが、ネギと一緒にいろいろなことを思いました。